子どもの人権講座2015 感想集

子どもの人権講座2015 第6回「子どもの権利を知った子どもたち?大人になってどう思う??」 

こんばんは。KOKOぷらねっとのRです。3歳の男の子の母です。
「小金井市公民館主催講座 子どもの人権講座2015 子どものSOSをうけとめて」の第6回

7月10日開催「子どもの権利を知った子どもたち~大人になってどう思う?~」に参加してきましたので、感想をアップしますね。

前半は「子どもの権利条約ネットワーク」の圓谷雪絵さんと南雲勇多さんの講演でした。
南雲さんは、小学生のときの学校の先生との関わりで権利を意識することがあり、
大学で、子どもの権利条例を知り、活動されているそうです。
南雲さんのお話で、特に印象に残ったことは、子どもの権利条約の第3条「子どもの最善の利益」を最大限に考慮するということは、子どもの心の中にある色々な眼差し、気持ち、願いを大事にすることであるということです。
子どもの我がままに対応すると誤解されがちな条項ですが、そうではないことがよく理解できました。

圓谷さんは、高校一年生の時に、お住いの市の「子どもの権利条例」の作成に関わったそうです。
子どもが安心して暮らせないと大人も安心して暮らせない。
「子どもも大人も同じフィールで」というお話が、心に響きました。

後半は、講師のお二人も交えて、車座トークでした。
子どもの人権について、より理解を深め、考えられる時間でありました。
「子どもの人権講座の内容は、今日までは自分と関係なくても、明日には関係あることかもしれない」という感想を述べられていた方がいました。
私も一市民として、ずっと続けていただきたい講座だと、思いました。

また、子どもの人権だけでなく、小金井市内の子どもの見守り活動などの話題も出て、
子どもたちのことを心配してくている市民の方が、沢山いるのだなと知れて良かったです。


小金井市子どもの人権講座2015 第5回「子どもの貧困~その実態と対応」 

 

2015-07-12 11:02:55
テーマ:ブログ

 
子どもの貧困~その実態と対応~  2015.7.2
講師:綿貫公平 氏
   「なくそう!子どもの貧困」全国ネットワーク世話人、元都内公立中学校教諭、NPO文化学習協同ネットワーク理事・若者支援事業スタッフ、全国進路指導研究会世話人代表

最近ではメディアでも取り上げられるようになった「子どもの貧困」。
子どもの6人に1人が貧困だといわれています。

今回の講師の綿貫先生は、以前、小金井市の中学校での教師経験もあり、小金井市の公民館運営審議委員でもあったということで、小金井には縁があり、参加者の中には懐かしく感じている方もいらっしゃるようでした。
綿貫先生の活動の出発点は、中卒で働く、高校中退、職がない、フリーター等、中学教師として卒業させれば終わりというわけではない、生徒さんたちとの関わりだったそうです。

現在、いくつかの大学で、非常勤講師として学生に教えていらっしゃるそうですが、子どもの貧困というと「アフリカのこと?」という学生や「働けばいい」といいという学生がいて、実情を知らない、そして想像力が働かないことを危惧しておられました。
これは、学生だけに限らないのではないでしょうか?
先生は“自分だけよければよし”という感覚が社会に充満しているように感じるとのことでした。
そして、「すみわける」ような社会でいいのだろうかという問いを投げかけられました。
5回目の講師、養護教諭の金子先生も、子どもたちが関心のあるカテゴリーに分かれていて、それを超えては交わらないということをおっしゃっていました。それは趣味に通じるものかもしれませんが、経済状況や格差も影響するのではと思います。
おとな社会は子どもに影響を与えます。
子どもが育つにはいろいろな関わりが必要だと思いますし、そういう中で想像力も育ち、思いやることもできるのだと思います。
元教師ということで、学校現場のことについても触れられました。
無料塾など学習支援そのものは素晴らしいことだと思うが、それでいいのか、学校に対して、塾に行かなくても勉強がわかるようにしてほしいというのが本来の姿なのではと話され、会場からはざわめきの声がしました。そうあってほしいと思います。
また、親と教師が語り合える、地域との関わりがあることで、困っている子どもへの想像力が働くし実際に動くこともできるけれど、今はそういうことが減っているということでした。
対策のひとつとして、スクールソーシャルワーカー配置充実を含めた「学校のプラットホーム化」というのが提案されているそうです。これから注目していきたいと思います。学校がすべての子どもたちの居場所であり、困ったときに頼れる場所であってほしいと思います。
いただいた資料には、「『子どもの貧困』の定義は、子どもが経済的困窮と社会生活に必要なものの欠乏状態におかれ、発達の諸段階における様々な機会が奪われた結果、人生全体に影響を与えるほどの多くの不利を追ってしまうことです。人間形成の重要な時期である子ども時代を貧困のうちに過ごすことは、成長・発達に大きな影響をおよぼし、人生の選択肢を狭め、子どもの今だけでなく、同時に将来をも脅かすものです。」と書かれています。
「子どもの貧困」、それは子どもの責任ではなく、社会としてどう受け止めるのか、解決しようとする社会のまなざしが大切だと話されました。
個人の問題ではなく、みんなで考えていくことなのだと思います。
まず知ることからしか始まらないと思います。
先生もこの講座を「関心をもってもらうきっかけになれば」と締められました。

 

子どもの人権講座2015 第4回「困ったらどこへ行くの?」 

 

2015-06-29 22:44:23
テーマ:ブログ

 
KOKOぷらねっとのMです。

子どもの人権講座に参加しました音譜

 


私事ですが、我が子が小学生になり、だんだんと手が離れてきました。

楽になったなぁ~と思う反面、幼稚園・保育園とは比べものにならない『子どもの集団生活での様子を知る機会』が減っています。

園と違って毎日お迎えに行くわけでもないですし、先生とお話しする機会もありませんし。

 


そうしたなか「もし学校で子どもに困ったことが起きた時、親としてどう行動していけばいいんだろう?」という疑問は常に頭の片隅にこびりついていました。

今回の「困ったらどこへ行くの?」の講座はそうした疑問に答えてくれるものだろうか…と思いながら参加しました。

 

 

 

講師は小金井市子ども家庭支援センター長の笠井綾子さんと、小金井市教育相談所相談員の中村清さんのお二人。

 


お二人ともが仰っていた「どんな相談でもして欲しい」「相談事があったら何でも言って欲しい」との言葉。

管轄が違っていても無下に断ったり、蔑ろにすることはありません、と。

もっと専門的な機関を紹介するなど、相談者の事を考えて下さるようです。

 


私がお二人の話で感じたのは、どちらの方も話しやすそうな雰囲気を持った方であるということ。

こんな人なら相談しやすいなぁ~。


 笠井さんはご自身もお子さんをお持ちのお母さん。

優しい雰囲気を持った方で、センター長を務めているようには思えないほど。お若い。

 

そして教育相談所の中村さん、元公立中学校の校長先生だそうです。

私が中学生の頃の校長先生のイメージより、なんと柔和な方でしょうか。(笑)

教育相談所は元校長・副校長などの退職した方が4人、臨床心理士の方が5人いるそうです。

他の方もこんな雰囲気を持っているのかしら?

 


ただ、子ども家庭支援センターは市の職員ですが、教育相談所は全員が非常勤職員であるということです。

相談事が1回相談して終わりという内容ではないだろうと思うだけに、それってどうなんだろう…と感じました。

でも相談所の中で情報の共有などを積極的にやっているとの事でした。

 

 

 

この講座を受けて。

相談を受ける側のお話を聞けて良かったです。

何か不安に思ったり、疑問を持ったら、気軽に電話してちょっと話を聞いてもらうのもいいんだと思いました。

 


子どもの事を考えるのは親の責任ですが、親だけで解決できないのなら色んな人の手を借りてもいいじゃない。

子どもが楽しく生きていけることが一番なんだ。

そうしたら誰かの助けを借りよう!と。

誰かに話を聞いてもらうって、とてもありがたい事ですしね。

 


いずれ、我が子にも困ったことが起きるでしょう。

その時に相談できる人がいると思うだけで少し心が楽になりましたクラッカー