子どもの話をきこう!
私たちはこんなカードを作りました!
このカードは、子どもたちに
自分なりの考えや自分の本当の気持ちを
おとなに伝えてほしいと思って作りました
<聴いてくれる人がいるから話せます>
私たちおとなには、こんなことがありませんか?
「子どもは未熟で何もわからないと思っている」
「ネガティブなことは聞きたくない」
「よかれと思って子どもの意見を聞かずに決めてしまう」
「心配のあまり先回りしてやってしまう」・・・
だから子どもは、
「どうせ・・・言っても無駄」
「話すと怒られる」
「やりたいことがあるけど、期待を裏切ることになる 」
「別に自分で考えなくてもやってくれる」
・・・と思って、
ありのままの自分を見せていないかもしれません。
※ ※ ※
まずは、「どんなことでも聴くよ、話してね」
という姿勢で聴いてくれる
おとなの存在が必要です
それは、子どもにとって身近な人たち
(親、家族、先生、コーチ、近所の人など)だと思います
ピンチを救いたい
聴いてもらえるという安心感を知ることはとても重要です。困っていたら力になりたいと思っても、子どもは、理路整然と悩みを訴えるわけではありません。
ヒントはたわいもない話の中に隠れています。
また、日頃、ネガディブなことを言ってはいけない雰囲気だと、いざというときに話せません。
成長を願って
「自分の考えをもってほしい」「自己主張できるようになってほしい」「必要な時はNOを言えるようになってほしい」・・・など、いろいろな希望を持ちますよね。
でも、そうなるには経験が必要です。
「話すことでスッキリした」「相手には違う考えがあることを知った」「話し合うってどういうことかわかった」と、そういう経験が成長につながっていくと思います。
よりよいコミュニケーションのために
子どもの言ってくることをそのまま叶えないといけないわけではありません。おとなも、一人ひとり違った感じ方、考え方があり、疲れているときや忙しいときもあります。
考えや状況をきちんと伝え、おとな自身が抱えきれないときは、おとなも聴いてくれる人を探しませんか。
<子どもの権利条約を知っていますか>
子どもも一人の人格をもった存在です。日本は、子どもの基本的人権を国際的に保障するために定められた「子どもの権利条約」を1995年に批准しました。おとなにとって、いい子もそうでない子も、どの子もみんな子どもの権利があります。
その中に意見表明権(第12条)があります。
意見表明といっても、きちんとした発言ということではなく、感じていることや考えを何らかの形で伝える
ということです。
他にも様々な権利がありますが、おとなになれば、自然と人権意識が高くなるわけではありません。おとなも子どもも子どもの権利を知り、話し合いながら理解を深め、日々の生活で活かしたいですね。
※KOKOぷれすVol.39、40(HPで公開中)もご覧ください
――――――――子どもの権利条約・第12条 意見表明権――――――――――――—
1.締約国は、自己の意見を形成する能力のある児童がその児童に影響を及ぼすすべての事柄について自由に自己
の意見を表明する権利を確保する。この場合において、児童の意見は、その児童の年齢及び成熟度に従って相
応に考慮されるものとする。
2.このため、児童は、特に、自己に影響を及ぼすあらゆる司法上及び行政上の手続において、国内法の手続規
則に合致する方法により直接に又は代理人若しくは適当な団体を通じて聴取される機会を与えられる。
まず、意見表明権から 意識してみませんか!
<知って良かった!子どもの権利>
KOKOぷれすVol.40から抜粋
★子どもは所有物ではなく、親とは別のひとりの人間として尊重するようになった
★自分が子ども時代にされて嫌だった ことは嫌だと言ってもよかったのだ、自分が悪かったのではないと思えた
★「子どもの人生は子どものもの」という意識を持てたので、余計な干渉はせず、良好な親子関係が築けて良かったと思う
★子どもとの向き合い方が楽になった
★子どもは生まれたばかりの頃から大人と同じ権利をすべて持っていると納得できた
★子どもの発言を根気よく待てるようになった